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書評⑩ファイブウェイポジショニング

星野リゾートの星野社長推薦のマーケティング新理論の本です(もう多少時間が経っていますが)。

 

タイトル   競争優位を実現するファイブ・ウェイ・ポジショニング戦略

出版社    イースト・プレス

著者     フレッド・クロフォード/ライアン・マシューズ

価格(税別) 2,200円

 

中小企業経営者     ☆☆☆

中小企業診断士勉強者  ☆☆☆

 

<内容>

消費者は商品やサービスといったコンテンツよりもコンテクスト(コンテンツをどう手渡すか)を重視するようになった。

なぜなら、現代において、共同体の衰退、プライベートタイムの減少、情報・通信記述の氾濫という3つの大きな変化が起きたからである。

そのため、消費者は、敬意をもって人間らしく扱われることや自分だけのための商品やサービスを求めるようになったのである。

 

新たな消費者のニーズに応えるために、以下の5つの要素を総合的にバランスさせることが必要である。

最も良い点数は:5点が1つ、4点が1つ、残りの3つが3点。

ポイントは業界水準以下の要素がない事と、4点、5点を2つ以上無理に取りに行かないことである。

この状態のときに、企業は他社に対し差別化でき、競争優位に立つことが出来る。

 

<感想>

この本は私の好きな経営者の一人である星野佳路さんが推薦する本で、かつ新しいマーケティング理論という事で期待して読みました。

考え方はこれまでになく、良いと思うのですが、基本は小売り店(特に大型小売店)などのサービス業向けだと思いますので、小売り店の方は読まれてみてはどうでしょうか。

 

ただ著者がアメリカ人なので例は全て海外の会社、また出版時期が2013年なので例も多少古く感じられます。