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書評⑪考具

今回はネタ出しに困った時に助けになる本のご紹介です。

やり方が沢山出ているので自分に合ったやり方を見つけて下さい。

 

タイトル   考具

出版社    阪急コミュニケーションズ

著者     加藤昌治

価格(税別) 1,500円

 

中小企業経営者     ☆☆☆

中小企業診断士勉強者  必要なし

 

<内容>

考えるための道具が考具

アイディアは自由奔放な発想かつ、既存の要素の新しい組み合わせ(ゼロからの発想ではない)

アイディアの実行可能性を検証して残ったものが企画

 

基本的なプロセス:①情報が入る、②アイディアを広げる、③企画にまとめる

 

(1) 情報が頭に入ってくる考具

  ①カラーバス:意識する物を1つ決めて新しい物を発見する

  ②聞き耳を立てる

  ③ちょいメモ:絵、色を使用

  ④七色いんこ:実際に演じてみる

  ⑤フォトリーディング:(a)準備ー読書の目的を持つ

                                                     (b)予習ー軽く読みながらキーワードを探す

              (c)フォトリーディングー全ページを写真として取り込む

              (d)アクティベーションーななめ読み、拾い読みをして復習する

              マインドマップを作る

              (e)高速リーディングー再度一気に読む

  ⑥臨時新聞記者:課題解決のために現場に行って、必要なら質問する。分解して課題解決策を探す

 

(2) アイディアが広がる考具

        ⑦アイディアスケッチ(手書き):一枚の紙にタイトル1つと説明3行

  ⑧ポストイット:1枚1ネタ

  ⑨マンダラート:3×3の枠の真ん中にテーマ?を入れて、周りに関連することを記入。

          周りの記載事項をさらにテーマにしてさらに展開

  ⑩マインドマップ:マンダラートの制約なし版

           各キーワードが結びついて新しいキーワードを生む

  ⑪アイディアスケッチ(PC):①のPC版

  ⑫連想ゲーム:頭の中に仕舞い込まれた言葉を引き出す

  ⑬オズボーンのチェックリスト:

    (a)転用したら?現在のままで新しい使い道は?

    (b)応用したら?似たものはないか?真似はできないか?

    (c)変更したら?意味、色、動きや臭い、形を変えたらどうなる?

    (d)拡大したら?大きくする、長くする、頻度を増やす、時間を延ばすとどうなるか?

                (e)縮小したら?小さくする、短くする、軽くする、圧縮する、短時間にするとどうなる?

    (f)代用したら?代わりになる人や物は?材料、場所などを代えられないか?

    (g)置き換えしたら?入れ替えたら、順番を変えたらどうなる?

    (h)逆転したら?さかさまにしたら?上下左右・役割を反対にしたら?

    (i)結合したら?合体、混ぜる、合わせたらどうなる?

  ⑭ブレーンストーミング:ルール①他人に意見を批評しない

                 ②自由奔放な発言を歓迎する。夢物語で良い

                 ③質より量を求める

                 ④他人のアイディアに便乗する

 

(3) 企画=アイディアの四則演算

  ⑮5W1Hのフォーマット

  ⑯タイトル:企画が理解できる一言をタイトルに

  ⑰ビジュアライズ:出来るだけ細かく、丁寧に想像する

  ⑱マンダラート:What-Who-Why(上下)、Where-Who-When(左右)

  ⑲企画書:タイトル(名前と売り文句)、5W1H、読んだ人がビジュアライズ出来るかどうか

 

(4) その他ー行き詰った時

  ⑳アイディアマラソン:アイディアをノートに書き、通し番号をふって、

             その番号と通算日の差をチェックする

  ㉑問いかけの展開:問いかけ、課題を代えてみる

 

<感想>

人によってアイディアの出し方はバラバラだと思いますが、この本はアイディアの出し方を上手くまとめていると思います。

 

いろいろな本やウェブに載っていますがやはりオズボーンのチェックリストは定番だと思いますし、カラーバス、マンダラートは私も参考になりました。

また、私は本を読んでも良く覚えていない方でしたら、このブログを始めてからこのようなまとめをするようになって本の理解などが良くなりました。

フォトリーディングも基本は同じ(キーワード抽出と何回も読む)だと思いますので、もし気になる方は極めて見てください。

 

このブログでも紹介した「東大読書」も同じコンセプトで参考になると思いますので、読んでない方は読んでみてください。