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書籍㉜-④ビジネスフレームワーク図鑑<第4章>

今回も「ビジネスフレームワーク図鑑」の継続です。

相変わらず長いので、以下の目次で興味のあるフレームワークを見つけて、それだけを見てみるのでも良いと思います。

 

第4章 戦略を立案するフレーム(14種)

(1)戦略の方向性を考える

㉜プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント

㉝アンゾフの成長マトリクス

㉞クロスSWOT

㉟STP

㊱ポジショニングマップ

(2)どのように実現するかを考える

㊲ビジネスモデル・キャンバス

㊳スキーム図

㊴AIDMA

㊵ガンチャート

㊶組織図

(3)目標を設定する

㊷ロードマップ

㊸KPIツリー

㊹AARRR

㊺SMART

 

(1)戦略の方向性を考える

組織全体に関する戦略と個別(事業、部門単位)の戦略の2つの視点を持つことが大切。また、戦略の方向性で競争優位性を如何に見出していくかが重要。その競争優位性を作ることができるように、「どのような市場に」「どのような商品・サービスを」「「どのような方法で提供するのか」を考える。

 

㉜プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(PPM)

「市場成長率」「相対的マーケットシェア」を軸としたマトリックスを使って、自社の保有する事業の分析と戦略設計を行うフレームワーク。4つの事象は「花形事業」「問題児」「金のなる木」「負け犬」と呼ばれ、戦略的に資源の投下先を検討するために使う。

 

㉝アンゾフの成長マトリクス

市場(顧客)と製品について、それぞれ既存と新規の象限に分類し、自社事業を成長させていくための戦略を考えるフレームワーク。

 

 

 

 

 

㉞クロスSWOT

SWOT分析で分析した「強み」「弱み」「機会」「脅威」の4つを軸として新たなマトリクスを構成し、戦略の方向性を検討する手法。

 

㉟STP

「セグメンテーション(Segmentation)」「ターゲティング(Targetting)」「ポジショニング(Positioning)」の3つの要素からマーケティング戦略を考えるためのフレームワーク。セグメンテーションで市場を細分化し、ターゲティングで狙う市場を決め、ポジショニングによって提供する価値を決めていく。市場の選択と集中、競合との差別化を考えるフレームワークでもある。

 

㊱ポジショニングマップ

顧客が商品・サービスを認識する際に重視する要素を2つの軸に設定しマトリクスを作成、その上に競合各社の情報をかき出して整理し、全体の状況を可視化したうえで、自社が競争優位性を発揮できるポジションを検討する。

 

(2)どのように実現するかを考える

戦略決定後には、その戦略を実行するための戦術を決めなければならない。具体的には、仕組みや構造、アクションプランなどであり、この段階でのポイントは、物事を俯瞰する、全体と部分を見ることである。

 

㊲ビジネスモデル・キャンバス

顧客に対して継続的に価値を提供していくための仕組みを「ビジネスモデル」と呼ぶとし、そのビジネスモデルを理解するためのフレームワーク。お互いに関連しあう9つの要素を整理することでビジネスモデルの原型を考えることができる。

 

 

 

 

㊳スキーム図

スキーム(組織が価値提供を行い収益を得るための事業の仕組みや構造)を図示し、第三者が見ても理解できるようにしたもの。

 

 

 

㊴AIDMA

消費者の購買プロセスを可視化するフレームワーク。商品・サービスの認知から購買に至るまでのプロセスを、「Attention(認知)」「Interest(興味)」「Desire(欲求)」「Momory(記憶)」「Action(購買)」という5つの段階に分け、各段階で顧客の状況や何に悩むのかを可視化できるため、適切なコミュニケーション施策の設計に役立つ。

 

 

 

 

㊵ガンチャート

作業計画及び進捗状況を可視化・共有化するために使われる、プロジェクト管理やタスク管理の場面で用いられる棒グラフ上のタスク一覧表。

 

㊶組織図

事業を実施・運営していくうえでの部門や部署の編成、各役職の関係性を図解したもの。

 

(3)目標を設定する

目標を設定する理由は、目標を設定することにより目指すべきゴールが具体的になり、そのため効果測定ができ、施策を改善できることである。目標設定は、①指標(何を図るか)の設定、②具体的な目標設定の2段階。また目標を小分けにして指標を考えていく:①段階目標に分ける、②属性ごとの目標を設定。

 

㊷ロードマップ

未来の目標へ到達するためのステップを示した進行(予定)表。時間やコスト、必要な資源などを加味して、目標に到達するための道のりを明確にする。

 

 

 

㊸KPIツリー

まずKGI(事業目標評価指標=事業の運営において、個人や組織が最終的に達成すべき指標)を決定し、このKGIを中間指標となるKPI(重要業績評価指標=業績を定量的に評価するための指標)に分解し、進捗を定量的に測定して改善できるようにしたフレームワーク。

 

 

㊹AARRR

顧客獲得から収益化までの段階を5つに分け、各段階に応じたKPIを設定し、仮説検証をしていくフレームワーク。「Acquisition(獲得)」「Activation(活性化)」「Retention(継続)」「Refferral(紹介)」「Revenue(収益化)」。

 

 

 

 

㊺SMART

 

良質な目標を設定するためのフレームワーク。「具体的か(Specific)」「測定可能か(Measurable)」「達成可能か(Achievable)」「成果にもとづいているか(Result-based)」「期限はあるか(Time-bound)」の5つの要素から目標をチェックし、目標設定の質を向上させる。