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「技術」や「素材」そのものに価値がある

もう一つダイヤモンドオンラインネタをご紹介します。

 

11月20日掲載ですが、こちらも以下のURLから元記事は読めると思います。

これは、本の宣伝を兼ねているので会員登録なしで読めますので、ご興味のある方は是非読んでみてください。

 

https://diamond.jp/articles/-/288226

 

西陣織の会社を継いだ後継者が、海外に販路を見つけたく何回か海外の展示会に出展していたのだけれど、全く注文が無く意気消沈していたところに、ニューヨークの展示会の後に有名な建築家からオファーを受けたという話です。

 

西陣織は着物の帯用の生地の為、この後継者は西陣織という技術を使った「柄」、デザインを売ろうとしていたのだけれど、実際のオファーは西陣織の「技術」と「素材」に価値を見出して、西洋的な柄、デザインを作ってほしいというものでした。それも服用ではなくインテリア用として。

 

西陣織は帯用の生地なので、生地幅が狭く、苦労して幅が広い生地を織れる機械を開発したという話につながるのですが、このブログのタイトルにあるように、「柄」ではなく「技術」や「素材」そのものに価値があることを初めて認識されられた、「柄」こそが差別化のポイントであるという固定概念を覆されられたと後継者の方は言っています。

 

普通は、「技術」や「素材」に拘り過ぎて、「柄」やデザインが価値を生むことに初めて気が付いたという逆のことが日本では良くある話だと思うのですが、この人は逆の状況に驚いています。

 

どちらにしても、私たちが顧客にとって価値があると思っていることは、必ずしも正しくない、時には他に訴求できる価値があるのではないかと深堀することが必要ということを伝えてくれる例だと思います。

 

皆さんも、現事業や現製品の売り上げが伸び悩んでいる、新しい製品、事業を始めたいという時は、是非今の価値以外に訴求できる価値は無いか深堀してみることをお勧めします。

 

私も自分の価値が他にもないか見つけてみます!!