今年度の補正予算が纏められ、来年度の補助金の概要も少し判明してきました。
以下は中小企業庁の補正予算の資料が発表されているページになります。
https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/yosan/index.html
事業再構築補助金、ものづくり補助金、小規模事業者持続化補助金、IT導入補助金などに関して、説明用チラシがダウンロードできます。
今週は、その中から中小事業者様が気になる3つの補助金の概要をご説明したいと思います。
まず、事業再構築補助金になります。
これまで多くの事業者へ補助金を出してきたのと、実際の事業再構築や業務改善に繋がっていないのではという意見もあり、多少メリハリがついた感じです。
以下が現在分かる範囲での、大きな変更点になります。
・通常枠が「成長枠」という呼び名になり、上限が少し下がりました。補助率も1/2と下がっています。
・成長枠・グリーン成長枠は新型コロナウイルス感染による売上減少の要件が無くなったので、
これまで申請できなかった事業者も申請可能となります。
・業績が悪い事業者向けの枠は、これまで通りの補助額、補助率、かつ売上減少要件もあり、大きな変更はなさそうです。
・新たな2枠(産業構造転換枠、サプライチェーン強靭化枠)ができ、グリーン成長枠に次ぐ補助金額となっています。
・事業再構築補助金でも賃上げが必須になるのではと思われていましたが、成長枠、グリーン成長枠でプラス要因になるようです。
公募要領がまだ発表されていないので詳細は分かりませんが、来年度以降もこの補助金は継続されていきますので、新しい事業を開始したい事業者様は一度検討されてみてはどうでしょうか。
ただし、きちんと事業計画に落とし込んでから挑戦を考えてみましょう!!
続いて、ものづくり補助金です。
こちらは、より現在の要件からの変更が小さい様に思われます。
ものづくり補助金は元々賃上げが申請要件でしたが、大幅な賃上げを行った場合、最大1000万円の上乗せになるようです。新しい機械を入れて利益が大きく伸びる可能性がある事業者様は検討されてみてはどうでしょうか!!
最後に小規模事業者持続化補助金です。
こちらも特別枠等に大きな変更はありませんが、インボイス制度の浸透に力を入れているようです。
インボイス転換事業者へは各型50万円の上乗せがあるようです。
ここで50万円多くもらえるからインボイス転換事業者になる方はいないと思いますが、何に政府が力を入れているか分かる良い例だと思います(笑)。
色々な公的団体が補助金申請支援を無償で行っています。
これらの申請を検討されている事業者様は、地元の商工会、商工会議所、市や県の支援団体(例:千葉県産業振興センター)等へ相談に行かれてみてはどうでしょうか。
当社でも支援を行っていますので、ご興味がある方は是非お問合せ下さい。