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経済産業省行政事業レビュー

 現在各省庁が各項目に関して、予算とその執行状況を比較して次期以降へ役立てようという意図で行政事業レビューを行っています。令和5年度の経済産業省の中小企業施策に関してのレビューは以下からご覧いただけます。

 https://www.meti.go.jp/information_2/publicoffer/review2023/html/1-7saisyu.html

 

 その中で、補助金に関係する部分がどうなっているか興味があったため、今回調べてみました。

 

①事業再構築補助金

 以下のレビューに見られるように、当初見込み件数と実績件数は多少当初見込み件数の方が多いですが、予定通りの様に見受けられます。令和3年+4年度の当初見込みは68,500件、実績は60,304件ですので、結構異なっていると言えば異なっているとも言えますが、実績未達の約8,000件が今年や来年度に追加されると考えていいのではないでしょうか。

 

 ただ、採択されても交付決定されていない事業者がかなりいるとの資料もあり、やはり交付申請の苦労している事業者様が多い事が証明されています。

 

 

②ものづくり補助金

 こちらも資料がありますので、以下の当初見込みと実績の比較ができます。以下の資料に見られるように、事業再構築補助金と同じく実績の方が20-30%ぐらい件数が少なくなっています。これが1件の金額が大きくなって件数が減っているのか、単純に件数が減っているのか分かりませんが、余裕分は今後に使われていくのではと期待していますが、どうでしょうか(笑)。

 

 

③小規模事業者持続化補助金

 最後は小規模事業者持続化補助金になります。

 これらの資料を見るとどうやって当初見込み数量を決めているのかなと思ってしまいますが、こちらは令和3年度がかなり差が大きいですね。これは一般型とコロナ型などいろいろ作ったので混乱しているのではとも思いますが、そうでないとこの差はかなり問題化と思いますが、経済産業省の中ではどうなんでしょうか。

 

 

 ここまでは経済産業省の行政事業レビューの話しですが、10月11日に財務省の財政制度分科会のコメントが発表され、日経新聞などでは記事になっていましたが、事業再構築補助金がやり玉に挙げられていました。

 https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/20231011zaiseia.html

 

 経済産業省の補助金なので財務省の意見で大きく変わることは無いと思いますが、10回目からはメインの型が成長枠となり、コロナからの回復支援ではなく、成長への投資というように主旨が変わりましたので、今後は以下の様な事業は採択され難くなっていくのではと思います。

 

 今後申請を考えている事業者様はご参考にされてください。