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インボイス制度が開始されて

 インボイス制度が開始されて、いろいろ問題になっているようです。私にも関係する事項があったので今回取り上げてみました。

 これまでは気にしていませんでしたがいろいろ出てきますね。

 

 売り上げを振り込むときに、銀行の振り込み手数料は売り手か買い手のどちらが負担をするかということが今話題になっています。

 皆さん、もしくは皆さんのお客様はどちらを選択されていますか。

 

 実は民法上は買い手が支払うことが原則になっています。つまり、売り上げから振込手数料を抜いて振り込むのは本来は民法に反しているということになります。ただもちろん契約なのでお互いが承諾していれば構いませんが、売り手としてはなかなか断れないですよね。

 

 多分このような方も多いと思いますが、その場合の処理が今問題になっています。やり方としては2つあります。

 ①私もそのように処理していましたが、支払手数料として処理する。

 ②売り上げの値引きとして処理する。

 

 振込手数料分も売上なのでこれまでは支払手数料/売上という仕分けをしていました。ただ、今回インボイス制度が始まったので、この場合は売り手が買い手から、①買い手の銀行からの支払手数料のインボイスと②立替清算書を貰わなくてはならないようです。これはかなり面倒ですね。

 そのため、②の売り上げ値引という事になるのですが、本来その場合も売り手から適格返還請求書(返還インボイス)を買い手に送らなくてはならないとのことで、こちらも面倒ですが、1万円以下の少額の返還インボイスは省略できるというルールを政府が1年前に作ったため、何もしなくてよいとのことです。事前にもこの件は問題になっていたんですね。知りませんでした。

 

 仕分けは以下のようになります。

   借)預金 9,450    貸)売上/売掛金 10,000

   借)売上値引 550

 

 これだと売り上げは減りますが、所得上は変わらないのでこの方法で私は進めて行く予定です。

 ただ、本来は買い手が振込手数料を引かずに振り込んでもらうことが一番良いと思うのですが・・・

 誰か言っててくれないですかね(笑)。