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書籍㊳選ばれる人になる「パーソナル・ブランディング」の教科書

お待たせしました!2年ぶりの書籍紹介になります(笑)。

その割には☆が少ない書籍で申し訳ありません(笑)。

 

タイトル    選ばれる人になる「パーソナル・ブランディング」の教科書

出版社    三笠書店

著者     守山菜穂子

価格(税別) 1,700円

 

中小企業経営者     ☆☆

中小企業診断士勉強者  ☆☆

 

会社員でも個人事業主でも、頑張っているのに報われないと思う人に呼んでほしい一冊です。

表題にあるように自分のブランディングをするための本ですが、内面的なことと外面的なことの両面からのアドバイスがあります。今回は、内面的なことをメインに内容をまとめていますのでご了承ください。

 

<内容>

パーソナルブランディングには以下の3つのステップがある。

①自分を知る

②違いを出す

③発信する

 

①自分を知る

・自分自身を客観視し、商品としてみる。その上でどのように選ばれるのかを具体的に設定する。

・自分らしさを見つけるための10の質問

  *幸せを感じるのはどんな時?その共通点は?

  *怒りを感じるのはどんな時?その共通点は?

  *好きな場所はどこ?その共通点は?

  *今までの人生で時間を過ごしてきたことは何?

  *好きな人の好きな部分は?共通点は?

  *お金とはどんなものですか?

  *死ぬまでにしたい20個のこととは?

  *人に対して「こうあるべきだ」と思っていることは?

  *制約がない場合の理想な一日は?

  *私は〇〇な人間です、〇〇は?

・さらに自分を知るための方法

  *自分を何かにたとえてみる

  *周りの友達に聞いてみる

  *ターニングポイントを見つけると価値観がわかる

・5年後を目指して自分ブランドを積み上げるための第一歩を始めよう!

 

②違いを出す

・ブルーオーシャンを見つけるための3C分析を行う

  *お客様が求めることを(ニーズ)を書き出す

  *ライバルや同業者がやっていることを書き出す

  *自分ができることを書き出す

  *ブルーオーシャンはニーズかつ自分ができることの中でライバルがやっていないこと。

・差異化ポイントは「機能的価値」と「情緒的価値」があるが、「情緒的価値」で違いを出す

・選ばれる自分になるためのブランドキーワード作り

 *私は、「こんなタイプ」のお客様の「悩み、望み(ニーズ)」を解決する「肩書」です。私には、こんな「機能的価値」と「情緒的価値」があります。

 

・2つの例

 ①当書著者の場合:私は、専門家・経営者・文化人・クリエーター(=お客様=ターゲット)の、圧倒的に上のレベルに行きたい、メディアに出演したいという望み(ニーズ=課題)を支援するブランドコンサルタントです。私には、ブランディングの確かな知識に加え、マーケティング・広報・クリエイティブといった周辺領域にも精通しているという機能的価値と、スピード感があり、予想を超えることろまで一気に連れていき、驚かせる人、カジュアルで率直な語り口の人という情緒的価値(=提供価値)があります。

 

 ②プログラマー:私は、中小企業の経営者の、DXを推進したいけど難しいことはイヤという悩みを解決するプログラマーです。私は、前職で大企業の基幹システムを開発した経験から中小企業が取り入れやすいソフトウェアを熟知しているという機能的価値とやさしさやわかりやすさ、丁寧であることを大切に、最後までとことん付き合う実直な人柄という情緒的価値があります。

 

・これまで見つけたきた内容をプロフィールにまとめる。

 プロフィールのテンプレート

  ①名前とその読み方

  ②所属と肩書

  ③生まれ年

  ④出身地

  ⑤経歴

  ⑥資格や他の所属団体

  ⑦ウェブサイト

 

以下は著者のプロフィールです。

・プロフェッショナルに見える写真とツールの統一感を出して、忘れにくい人になる。

 

③発信するー身体編とツール編

・身体編ーシルエット、服装、持ち物、話し方、立ち振る舞い、ジェスチャー

      謙遜しすぎない、熱量

・ツール編ーブランドカラー、ロゴマーク、印刷物、イベント、SNS、Youtube、HP

 

*以下は自分を表現する時に便利な単語集です。

①やる気のある人を表現する言葉

・スピード感がある、行動力がある、チャレンジ精神、アグレッシブ

・熱量が大きい、縁の下の力持ちタイプ、勇気がある

・勤勉である、世の中を良くしたい、失敗を恐れいない

・積極的、適応能力が高い、突破力がある

・芯がある、統率力がある、探求心がある

・邁進している、受け入れる力がある

 

②想像力が豊かな人を表現する言葉

・感性を大切にしている、表現力がある、言語化能力が高い

・ユニークな発想をする、こだわりがある、多才

・芸術家肌である、伝えいたい気持ちが強い、集中力がある

・子供心がある、発想力が豊か、ビジュアル化能力がある

・独創的、企画力がある、美意識が高い

・独自の世界観を創りたい、唯一無二の存在でいたい、美学がある

 

③知的・能力のある人を表現する言葉

・情報収集力がある、交渉スキルがある、合理的思考ができる

・戦略性がある、グローバル視点がある、~に造詣が深い

・~で評判が高い、継続力がある、仕組化ができる

・分析力がある、プレンゼン能力が高い、論理的思考ができる

・問題解決能力が高い、~に精通している、~に専門性がある

・~の経験値が高い、ファシリテーション能力が高い、教養がある

 

④重みのある人を表現する言葉

・堅実、粘り強い、超が付くほどまじめ、初志貫徹タイプ

・落ち着いている、渋い、リーダーシップがある、貫禄がある

・包容力がある、冷静、忍耐力がある、責任感が強い

・人情派、重厚感のある、迫力がある、頼りがいがある

・堂々としている、オーラがある

 

<感想>

 上記のように内容の後半が尻つぼみになっていますが、私がすごく参考になると思った部分は前半の「選ばれる自分になるためのブランドキーワード作り」の部分だったので、ここに集中させていただきました。

 

 これはマーケティング基本であるターゲットを決めて、その課題を明確化し、どんな価値を提供していくということだったので、大変印象に残りました。このフォーマットに入れてみるのは自分自身のブランド化にとって分かりやすく、またいい方法だと思いますので、私もやってみたいと思います!